図書館員 in the UK のブログ

2018年9月~12月に英国で研修している大学図書館員の期間限定更新ブログ。仕事ではなく生活面を中心につづります。

大英図書館のReader Pass (読者パス) がうまくつくれなかった件

"大英図書館 パス 不許可" などの検索で、この記事に辿り着かれた方がもしいたら。

混乱真っ只中かもしれませんが、まずは落ち着いてもう一度Reader Pass (読者パス) の登録方法を読みましょう。

今回は、私がどこでひっかかったのか、説明していきたいと思います。

 

多分国際運転免許証があれば、あまり問題なく登録できるはずなのですが。

「運転免許もってないけど、この書類とこの書類があれば大丈夫なはず…えっっ、ダメなの?!?!」と焦っている方向けに(あまりいないかもしれませんが)、少しでもお役に立てばと思います。

私も「登録できません」と伝えられた時の、あの悲壮感たるや。。。

 

<2018/9/25(火)17:45 ロンドン・キングスクロス駅に到着し、大英図書館へ>

今回のロンドン訪問は、Reader Pass登録が主目的ではなかったのですが、「近くまで行くし、火曜日は登録受付時間も長いので、ついでに登録しよう」ということに。

「ちゃんと登録方法も読んで準備してきたし、問題ないはず!」と思って、パスポート&給与証明書(私の所属大学に正式に発行していただいたもの)を出したところ。

「登録できません」との担当者のお答え。

えぇぇぇ~、なんで??と思いながらも、図書館を後にしました。

 

<2018/9/25(火)18:00 キングスクロス駅・セントパンクラス︎駅界隈を観光>

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ハリーポッター好きな私としては、ぜひとも行きたかったキングスクロス駅。

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そしてハリーポッターの映画では、キングスクロス駅の外観として使用されたセントパンクラス︎駅。

…なんて美しいんでしょう、ショックを受けた心に、夕日を浴びた両駅の風景が沁みます。

 

<2018/9/25(火)18:45 大英博物館にて日本ギャラリー再オープンのレセプション出席>

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こちらのレセプション出席が、今回の主目的でした。

(会場では、写真をパシャパシャ撮っていいような雰囲気ではなかったので、この招待状の写真でご容赦ください)

大英博物館で、ワインを片手に、普段めったにお目にかかれないであろう方々と、展示品を眺める…非日常すぎる空間でした。

 

<2018/9/25(火)21:30 ノリッジへ帰る列車に乗車>

さて、大英博物館で緊張している間はショックも吹き飛んでいたのですが、列車で着席しほっとした瞬間、不安が舞い戻ってまいりました。

そこでロンドンで買ったお寿司弁当を食べながら、何がいけなかったのか反省会。

(やっと本題です、すみません)

 

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こちらは大英図書館作成のReader Pass の登録方法(日本語版)です。

https://www.bl.uk/aboutus/quickinfo/intvisitors/japanese.pdf

①署名の入った身分証明書と②自宅の住所を証明する文書、の2種類が必要です。

私は今回①としてパスポート、②として(図中赤線の)給与証明で準備していきました。

私は運転免許は未取得で、なおかつ入国審査用に、人事から公式な給与証明書を発行してもらうことになっていたので、この2文書を準備したわけです。

 

そして、今度はReader Pass の登録方法(英語版)をみてみると。

https://www.bl.uk/britishlibrary/~/media/bl/global/help%20pages/help_page_proof_of_identity_address%20documentation_21102015.pdf

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該当する箇所にはなんと"Pay Slips(給与明細)"と書いてあります…!!

…というわけで、なぜ受け付けてもらえなかったのかは理解できました。

(他は流暢な日本語なのに、なぜここだけ給与証明と訳したのか…ぐすん)

 

でも、こんなことでくじけているわけにはいけません。

②自宅の住所を証明する文書 を他のもので用意しなければ…!!

…と思ったのですが、運転免許がないと、なかなか大変です。

 

・公共料金の請求書:日本では実家暮らしなので、私名義ではない&イギリスでも支払ってない

・銀行残高証明:日本の銀行の通帳には、住所は多分印字されてない

・クレジットカード明細書:電子明細サービスを利用しているため、住所なし

・給与明細:本学は住所欄なし

 

…万事休すか、、、とあきらめかけたその時!!

SMBC信託銀行のプレスティアだけは、利用明細に住所がありました…!!!

SMBCさんの回し者ではありません)

今回海外ATM利用目的で口座を開設しておいて、本当に良かったです。

 

今度大英図書館司書の方にインタビューさせていただくことになったので、その時に再チャレンジしてこようと思います。

今後は「日本語訳に頼らず、原文をしっかり確認する」「すぐあきらめずに、なんとかねばる」という教訓を胸に生きていきたいと思います。

思い出し思い出し書いていたら長文になってしまった…。

それでは、今日はこのへんで。