図書館員 in the UK のブログ

2018年9月~12月に英国で研修している大学図書館員の期間限定更新ブログ。仕事ではなく生活面を中心につづります。

初めての炊飯器

先日台所のシンク下近辺を、ごそごそ探していたところ。

ついに発見しました、日本人には大事なあの家電を!

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炊飯器です!

「お米を食べたくなったらお鍋で炊こうかな…でもお鍋で炊くの、家庭科の調理実習以来だしな…」と思っていましたが、これで一安心。

タイガー製なので、説明書も日本語です。

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週末で時間もある!スーパーで事前にお米も買ってある!ということで、トライしてみました。

お米をといで、吸水させ、スイッチオン!

おぉ、なんとかできそう~、と思ってボタンをよく見ると。

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ものすごく小さい引っ込んだボタンで、50Hz/60Hz と書いてあります。

説明書によると、「周波数の設定ボタンは、デフォルトでは60Hzに設定しております。ご利用の地域に合わせて、付属品のスティックで調整してください。」とのこと。

…ということで検索してみると、イギリスの周波数はどうも50Hzらしい。

参考:国別の電圧・周波数一覧表 | 海外旅行準備ガイド

 

「でも前の住人の方は60Hzのまま使用していたみたいだし、付属品スティックが見当たらないので、ボタン回しにくいし…」と思っていたところ、こんな恐ろしいサイトが。

なぜちがう周波数ができてしまったの?~周波数について~ [関西電力]

"周波数がちがう「50Hz」の電気と「60Hz」の電気があるけれど、周波数がちがう電気を使うことで、使えなくなってしまったり、こしょうしてしまったりする電気製品があるんだ"

(中略)

"きちんとたしかめずにスイッチを入れると、こしょうしてしまったり、火が出て火事になったりすることもあるから、気をつけるようにしようね。"

 

…それは大変だ!!

ということで、ドライバー・つまようじなどで四苦八苦したところ、なんとかつまみを50Hzに合わせられました…。

そんなこんなでやっと炊けたごはんは、芯も残っておらずちゃんと無事食べることができました。

(粘りがない種類のお米なので、お茶漬けのようにさらっといただく感じになりましたが汗)

 

追伸

日本は珍しい国で、一つの国の中で「西側では60Hzの電気を使う、東側は50Hzの電気を使う」と分かれているんだそう。(上記関西電力サイト参照)

イギリスにきて初めて知りました…。

 

 

大英図書館のReader Pass (読者パス) がうまくつくれなかった件

"大英図書館 パス 不許可" などの検索で、この記事に辿り着かれた方がもしいたら。

混乱真っ只中かもしれませんが、まずは落ち着いてもう一度Reader Pass (読者パス) の登録方法を読みましょう。

今回は、私がどこでひっかかったのか、説明していきたいと思います。

 

多分国際運転免許証があれば、あまり問題なく登録できるはずなのですが。

「運転免許もってないけど、この書類とこの書類があれば大丈夫なはず…えっっ、ダメなの?!?!」と焦っている方向けに(あまりいないかもしれませんが)、少しでもお役に立てばと思います。

私も「登録できません」と伝えられた時の、あの悲壮感たるや。。。

 

<2018/9/25(火)17:45 ロンドン・キングスクロス駅に到着し、大英図書館へ>

今回のロンドン訪問は、Reader Pass登録が主目的ではなかったのですが、「近くまで行くし、火曜日は登録受付時間も長いので、ついでに登録しよう」ということに。

「ちゃんと登録方法も読んで準備してきたし、問題ないはず!」と思って、パスポート&給与証明書(私の所属大学に正式に発行していただいたもの)を出したところ。

「登録できません」との担当者のお答え。

えぇぇぇ~、なんで??と思いながらも、図書館を後にしました。

 

<2018/9/25(火)18:00 キングスクロス駅・セントパンクラス︎駅界隈を観光>

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ハリーポッター好きな私としては、ぜひとも行きたかったキングスクロス駅。

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そしてハリーポッターの映画では、キングスクロス駅の外観として使用されたセントパンクラス︎駅。

…なんて美しいんでしょう、ショックを受けた心に、夕日を浴びた両駅の風景が沁みます。

 

<2018/9/25(火)18:45 大英博物館にて日本ギャラリー再オープンのレセプション出席>

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こちらのレセプション出席が、今回の主目的でした。

(会場では、写真をパシャパシャ撮っていいような雰囲気ではなかったので、この招待状の写真でご容赦ください)

大英博物館で、ワインを片手に、普段めったにお目にかかれないであろう方々と、展示品を眺める…非日常すぎる空間でした。

 

<2018/9/25(火)21:30 ノリッジへ帰る列車に乗車>

さて、大英博物館で緊張している間はショックも吹き飛んでいたのですが、列車で着席しほっとした瞬間、不安が舞い戻ってまいりました。

そこでロンドンで買ったお寿司弁当を食べながら、何がいけなかったのか反省会。

(やっと本題です、すみません)

 

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こちらは大英図書館作成のReader Pass の登録方法(日本語版)です。

https://www.bl.uk/aboutus/quickinfo/intvisitors/japanese.pdf

①署名の入った身分証明書と②自宅の住所を証明する文書、の2種類が必要です。

私は今回①としてパスポート、②として(図中赤線の)給与証明で準備していきました。

私は運転免許は未取得で、なおかつ入国審査用に、人事から公式な給与証明書を発行してもらうことになっていたので、この2文書を準備したわけです。

 

そして、今度はReader Pass の登録方法(英語版)をみてみると。

https://www.bl.uk/britishlibrary/~/media/bl/global/help%20pages/help_page_proof_of_identity_address%20documentation_21102015.pdf

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該当する箇所にはなんと"Pay Slips(給与明細)"と書いてあります…!!

…というわけで、なぜ受け付けてもらえなかったのかは理解できました。

(他は流暢な日本語なのに、なぜここだけ給与証明と訳したのか…ぐすん)

 

でも、こんなことでくじけているわけにはいけません。

②自宅の住所を証明する文書 を他のもので用意しなければ…!!

…と思ったのですが、運転免許がないと、なかなか大変です。

 

・公共料金の請求書:日本では実家暮らしなので、私名義ではない&イギリスでも支払ってない

・銀行残高証明:日本の銀行の通帳には、住所は多分印字されてない

・クレジットカード明細書:電子明細サービスを利用しているため、住所なし

・給与明細:本学は住所欄なし

 

…万事休すか、、、とあきらめかけたその時!!

SMBC信託銀行のプレスティアだけは、利用明細に住所がありました…!!!

SMBCさんの回し者ではありません)

今回海外ATM利用目的で口座を開設しておいて、本当に良かったです。

 

今度大英図書館司書の方にインタビューさせていただくことになったので、その時に再チャレンジしてこようと思います。

今後は「日本語訳に頼らず、原文をしっかり確認する」「すぐあきらめずに、なんとかねばる」という教訓を胸に生きていきたいと思います。

思い出し思い出し書いていたら長文になってしまった…。

それでは、今日はこのへんで。

 

 

 

交通マナーについて

イギリスに到着して、一番最初に驚いたこと、それは。

歩行者の皆様が、赤信号でも道路を横断していることです!!!

全然車の行き来がないのか、というとそういうわけでもないのですが。

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このような、歩行者用ボタンもあります。

基本的に歩行者用信号は赤なので、道路を横断したいときは都度、このボタンを押して青になるのを待つのが、たぶん正式なルールだと思うのですが。

(そしてボタンの上部にもそう書いてある。)

皆さん、わりとびゅんびゅん車が走っている&すぐそばにボタンがあっても、車の合間をぬって横断することが多いです。

あんまりにも交通量が多いと、さすがにボタンを押して待つのですが、それも青になる前に横断し始めるという…!!

 

でも逆に言うと、運転者の交通マナーが概して良いからなのかなー、とも思います。

歩行者にものすごく注意していて、歩行者を優先する車が多いです。

東京とのカルチャーショックを感じた、最初の出来事でした。

明日はロンドン初訪問の予定ですので、このあと早めに寝たいと思います。

自然に囲まれてリラックス

滞在しているノリッジは、自然に囲まれており、とてもリラックスした日々です。

季節の花々やかわいい野鳥の姿など癒しに溢れており、時間を忘れてのんびり過ごしています。

街路樹はちらほら紅葉も始まっているのですが、今年は例年よりも暖かい方だそうで、まだ美しい緑を楽しむことができます。

 

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こちらは到着翌日にランチしたお店です。

テラス席だったのですが、まさにイングリッシュガーデンを眺めながらのお食事で、ほっと一息つくことができました。

美味しいお食事&デザートと素敵な風景…どれもが素晴らしかったです。

 

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そして本日は初めての週末でしたので、近所のハーブガーデンに行ってきました。

セージやクロッカス、タイムなどが植わっています。

もともと修道士が薬用・料理用に育てていた、ハーブガーデンだそうです。

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奥のベンチでは、のんびりくつろぐ方々の姿が見られました。

地元の方々にとっても憩いの場なのかもしれませんね。

こちらのガーデンも、とても緑豊かでした。

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ラベンダーもまだ少し咲いていました。

きっと夏ごろは咲き誇っていたのでしょうか。

なんだかピーターラビットに出てくる、マグレガーさんの庭に迷い込んでしまったようなひと時でした。

イギリス入国時のあれこれ

2018年9月からイギリスに3か月滞在する、図書館員のブログです!

ご覧いただきありがとうございます!

 

このブログでは、街歩き情報、お買い物での発見、食事、エンターテインメントなど、お仕事以外の情報を主に綴っていきたいと思います。

息抜きがてらですので、配信頻度も未確定ですが、お暇な時にでもチェックしていただけると幸いです。

 

さて、今回日本からの飛行機には、KLMオランダ航空を利用しました。

直行便ではなく、成田→オランダ(アムステルダム)→イギリス(ノリッジ)という乗り継ぎをする便です。

初めて利用する航空会社だったので、機体の写真など撮りたいな~、と思っていたのですが…。

 

予想外の事態、その一。

成田空港の搭乗ゲートにて起こりました。

搭乗する順番のグループごとに列になっていたのですが、並んでいる私のすぐ後ろで、

乗客A(日本人)「この列はzone4(4番目の搭乗グループ)ですか?」

乗客B(おそらくnot日本人)「………???To Amsterdam?」

という、あまり噛み合ってない会話が聞こえてきました。

そこで、(私も久しぶりの海外渡航でものすごーく緊張していたのですが、)乗客Aの方に、「zone4で合ってますよ。」と答えたところ…

乗客B「Is this flight to Amsterdam?」

乗客C「Is this line for priority?」

と、なぜかほかの方からも質問攻めにあう羽目に…なぜ…。

そんなこんなで機体の写真は撮れませんでした…あぁ…。

 

ただ機内は大変快適でした!

↓は機内で食べた和食の食事で、てんぷら&ピラフでした。

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写真ではわかりにくいですが、容器などは、オランダらしくデルフト焼のような模様で素敵でした。

 

そして予想外の事態、その二。

アムステルダムには定刻通り到着し、17:00発ノリッジ行きの乗り換えゲートを確認しようとモニターを見たところ…

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………?!?!?!

えっ?!"Cancelled"?!………ってヒースロー空港行きの方か…よかった…。。。

…という、別に落ち着いてよく見ればハプニングでも何でもないのですが、一瞬"Cancelled"の文字が目に入ってきたときは、心臓が止まるかと思いました…あぁ…。

 

その後、無事イギリスに到着し、入国審査・手荷物受け取り等は、ほぼ滞りなく済みました。

また次回からは入国後のあれこれを綴っていきたいと思いますので、よろしくお願いします!!!!