図書館員 in the UK のブログ

2018年9月~12月に英国で研修している大学図書館員の期間限定更新ブログ。仕事ではなく生活面を中心につづります。

ノリッジ大聖堂

そういえば、まだノリッジの象徴ともいうべき大聖堂をちゃんとご紹介していませんでした。

滞在しているフラットおよび図書館は、この大聖堂のすぐそばにあります。

15分おきに鐘の音が聞こえてきます。

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1096年に建設が始まった大聖堂で、ロマネスク様式の建築です。

開放されていて、入場料は必須ではありません。(寄付制です)

この大聖堂を造るための石は、そばを流れているウェンサム川を使って、フランスのノルマンディー地方などから運ばれてきたのだそうです。

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こちらは入ってすぐの場所(ネーブ 、教会堂中央の一般信者席のある部分)です。

訪問した日は土曜日だったのですが、タイミングよくオルガンが演奏されていて、荘厳な雰囲気を満喫することができました。

そして手前に見える大きな器は何かな?と思ったのですが、なんと元々チョコレートの生産に使われていたそうです…!!

チョコレート工場の閉鎖後、こちらの大聖堂に洗礼盤として寄贈されたのだそうです。

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繊細なステンドグラスの数々は、まさに「美しい…」のひと言。

ちょうど自然光が差し込んでくる天候&時間帯だったので、思う存分堪能することができました。

どの内装も美しくて、見ごたえ満載です。

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こちらは中庭に面している、回廊です。

中庭の四方を取り囲むようにこの回廊が続いているのですが、イギリス国内で最大規模の大きさだそうです。

他にもたくさんの見どころがあるので、何回訪問しても飽きることがありません。

思わず何回も立ち止まってしまう、そんな素敵な魅力いっぱいの大聖堂でした。

ハロウィンよりもクリスマス?

先日こちらでは、おそらく初霜?が降りました。

朝夕冷え込む季節になり、ついに今週から暖房をスタートしてしまいました。

さて、もうすぐハロウィンですね。

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こちら、とある店頭のディスプレイです。

右上の蜘蛛の装飾が、本格的ですね。。。

他のお店を見ても、なんとなく可愛らしいというよりは本格派な装飾が目立ちます。

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こちらはまた別のお店。

仮装用のコスチュームが展示してありますが、左側のかわいいアリスの服を押しのけ、血塗られた花嫁?のようなコスチュームが中央に鎮座しております。

そういえば、本日金曜日でパーティーでもあるのか、既に仮装している方を道で何人か見かけました。

子どもより大人の方が仮装している方が多い印象でしたが、当日はどうなるのでしょうか。

…さてここまでハロウィンについて書きましたが、渡英前のイメージと違ったのは、皆さんハロウィン終了前からクリスマスモードにまっしぐらということです!

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こちら、デパートのディスプレイです(シルバニアがかわいい…)

なんと、既に10/15にはこちらのディスプレイになっておりました!

つい先日まで、最高気温20℃だったのに…早い…

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こちらは先日、スーパーで発見した冷凍の天ぷらです。

「オードブルにいかが?」ということで、既にクリスマス用のパッケージになっています…!!

そして日本人からすると「クリスマスのオードブルに天ぷら?!」と二重の驚きです。。。(衣がサクサクで、味は美味しかったです)

 

イギリスの方にとっては、圧倒的にクリスマス>ハロウィンのような印象です。

ただ、クリスマスカードの挨拶は、だんだん盛んではなくなってきているそうです。

なんだか日本の年賀状事情と通じるところがありますね…。

 

街の中はイルミネーションの飾りつけも至る所で始まっていて、もうすぐ点灯するのが楽しみです。

ノリッジのバス事情

ロンドン名物の赤い2階建てバスは皆様、よくご存じかと思います。

ノリッジでも、2階建てバスが走っています。

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先週水曜日、こちらの図書館の方と一緒に、初めて乗りました!

2階の一番前の席に座って、街並みを楽しみました。

(まだ数回ほどしか乗っていませんが、2階の方がすいていることが多い気がします)

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こちらは、その2階からの眺めです。

そして驚いたのですが、次に停まるバス停のアナウンスや電光掲示板がありません…!!

そのため、旅行者が乗りこなすにはちょっとコツがいるかもしれません。

 

また、先週金曜日には大学図書館訪問予定があったので、初めて一人でこのノリッジのバスに乗りました。

2日前に乗って予習しているし大丈夫だろう、と思っていたところ、若干ハプニングが…。

こちらのバスは、乗車時運転手さんから切符を買います。

10ポンド紙幣を出したところ、なんと「おつりが足りないから切符を売れない」と運転手さんに拒否されてしまいました…!!!

お財布には10ポンド紙幣&20ポンド紙幣&数枚の硬貨しかないし、「どうしても乗れないの?」と聞いても「ほかの乗客にくずしてもらって」…って、そんな無茶なー!!!

 

…というわけで、そのバスは残念ながら見送り。

次のバスが来るのは約10分後。

若干混乱しながらも、「そうだ、ATMで10ポンドより小さい紙幣を引き出せばよいのでは?」と思いつき、最寄りのATMにダッシュ

するとなんと、引き出せる最低額は10ポンドからで、単位も10ポンドずつしか指定できないということが判明…もうー!!!

 

…仕方がないので、次に来たバスの運転手さんに、祈るような思いで10ポンド紙幣を差し出すと……

ちゃんとおつりがあって、無事乗車できましたーーー!!!

アポイントメントの時間があったので、ものすごくハラハラしました…。

あとから聞いたところによると、その時々によって、あまりおつりを用意していないことがあるそうなので、なるべくぴったりちょうどorあまりおつりの出ないように用意していった方がいいようです。

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最後におまけの写真を。

訪問したキャンパスに、栗がごろごろ落ちていました。

食用とは違い、あまり美味しくないそうです。

実りの季節の到来を感じた瞬間でした。

おいしいもの、いろいろあります

イギリスのごはんはおいしくない、なんて思っている方も多いですよね。

しかし私の滞在している街ノリッジは、歴史的に移民が多いこともあり、世界中の料理が味わえるといっても過言ではありません。

そしてありがたいことに、渡英前にたくさんの方からアドバイスを頂いたので、毎食おいしい料理に舌鼓を打っております。

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こちらは本日のランチのパスタです。

このお店はシーフード料理が有名らしく、エビ、イカ、貝が美味しいです…!!

まろやかでコクのあるソースも、ベストマッチでした。

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店内の様子は、このような感じです。

日の光が差し込む、とても明るい雰囲気でした。

またお店の中はゆとりある空間が広がっており、落ち着いて食べることができました。

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こちらは、また別のお店の一品。

ストーンバスというお魚を使ったメインディッシュなのですが、メニューにはこう書いてありました。

"STONE BASS
ginger and spring onion dumplings, red pepper and coriander puree, toasted peanuts and pickled chillies"

…説明を読んでもよくわかりませんよね。。。

最近イギリスではこのようなモダン・ブリティッシュとよばれる、創作料理が流行っているそうで、在住歴が長い方であっても、メニューを読んだだけではよくわからないことも多いそうです。

とりあえず魚料理が食べたかったのでこちらを注文したのですが、見た目も味も華やかで、こちらも大変おいしゅうございました。

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そして、こちらはまた違う日のランチ。

カルボナーラを頼んだのですが、なんとこれで小サイズ…!!

手打ちの生パスタらしく、もちもちした食感が美味です。

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店内はこのような、スタイリッシュな感じです。

イギリスの有名TVシェフ、ジェイミー・オリバー氏が手掛けるイタリアンレストランだそうです。

 

他にも和食、中華、インド、タイ、スペイン料理等々、バラエティ豊かなレストランがあります。

外食代は日本と比較するとやや高いのですが、平日ランチなどで日々楽しんでおります。

 

博物館で感じるノリッジの歴史

先日、The Museum of Norwich at the Bridewellに行ってまいりましたので、膨大なコレクションの一部をご紹介いたします。

上記博物館では、ノリッジの中世から現代までの変遷を扱っています。

古美術、服飾、工芸品など幅広い所蔵品があります。

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ノリッジはもともと、織物生産で有名な町でした。

(美しいレースに興奮のあまり、写真がぶれております、すみません…)

実際の機織り器などもあり、見ごたえのある展示でした。

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こちらは1800年代初頭に使用されていた、カードケースの数々です。(多分…)

なんとも優雅な品々が並んでおります。

暗めの照明の中で輝く展示品たちにうっとりしました。

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1930年代当時のパブを再現した部屋もありました。

BGMとして、がやがや声や、ビールを注ぐ音なども流れており、臨場感たっぷりでした。

他にも当時の人々の生活を覗けるような展示が、たくさんあります。

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こちらは、20世紀初頭の薬局を再現した部屋です。

詳細情報満載のタッチパネルもありました。

さまざまな色や形の瓶がずらりと並んでいる様子は、壮観です。

今回紹介できませんでしたが、ほかにも様々な展示があり、いつまでも眺めていられるような博物館でした。

ライトアップされる建物たち

ノリッジは昼ももちろん美しい街ですが、夜もこんなに美しく建物がライトアップされていますので、ご紹介したいと思います。

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こちらはノリッジ大聖堂(Norwich Cathedral)。

すみません、構図が悪く下側が写っていませんね…。

96mの高さで、イギリスで2番目に高い尖塔になるそうです。

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こちらはThe Ethelbert Gateという門の日中の様子。

毎日この門をくぐって出かけています。

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そしてこちらが、その門の内部を夜に撮った写真です。

神秘的ですね…何度か夜に通りましたが、いつも神聖な気持ちになります。

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こちらは、St Michael-at-Pleaという教会です。

なんと14世紀の教会ですが、現在は書店とカフェとして使用されています。

明るすぎない照明が、伝統建築の幻想的な雰囲気を一層強めていますね。

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建物ではありませんが、最後はこちら!

昨日の夕方、近くの丘まで夕焼けを見に行きました。

美しい空が広がり、点々と街の明かりが灯る風景。

昼の街とはまた異なる雰囲気に、すっかり魅了されたひと時でした。

普段のお買い物事情

ノリッジには、1000年前から続くマーケットがあります。

野菜屋さんに花屋さん、魚屋さんと、何でも揃うノリッジのマーケットは、ぶらぶら歩いているだけでも楽しめるスポットです。

地元の方々にも、もちろん大人気です。

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土曜日にはかなり賑わいを見せます。

ひとつひとつのお店に、おもしろいものがたくさん。

お店を覗いていると、時間のたつのがあっという間です。

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そしてこちらは1823年創業のデパートです。

こちらも商品の幅ぞろえが広く、一歩足を踏み入れるとすぐに華やかな世界が広がっております。

そして、お持ち帰りグルメも楽しめます。

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食料品売り場がまた、素晴らしいです!!

これは、とある月曜日のランチです。

(月曜日はお休みのレストランが多いんです…)

サラダ3種盛り合わせ、キッシュ・ロレーヌ、アップルパイにしたのですが、特にアップルパイは繊細な酸味&甘味で、いくつでも食べられそうな危険な美味しさです。

食欲の秋なので、気を付けたいと思います…。